第89回開校記念式典
卒業30周年(高校34回卒)記念事業:母校愛のリレー
平成23年4月21日(土) 母校体育館
開校記念式典
前日の雨とはうってかわって初夏を思わせる陽気となった4月21日、母校体育館にて第89回開校記念式典、卒業30周年(高校34回卒)記念事業:母校愛のリレーが開催されました。本年の担当の34回卒のみなさんは約100名が集まりました。野村貫之校長式辞、来賓、有賀正同窓会長の祝辞をいただいたあと、34回卒のみなさんから学校、在校生に図書費、設備整備費が贈られました。
卒業30周年記念事業 母校愛のリレー
休憩のあとは会場は暗転。スクリーンにはスターウォーズのオープニングを彷彿とさせる映像が。34回卒のみなさんの縣陵時代とともにあった数々のヒットソングやコマーシャルなどが流れます。スクリーンには時代を反映したファッション、ヘアスタイルの写真が次々と映し出され、縣陵祭のステージなどのバンドのライブの模様から伝わるエネルギーに、在校生諸君も唖然としていました。
記念講演
大家さんは高校時代、「男ならスポーツだ!」と野球部に入部。厳しい練習にめげそうになった当時を懐かしそうに話しました。自力で進んだ大学生活のとちゅうで演劇の道へ。演劇を通して内向的だった自分を変えてゆく楽しさを知った大家さんは、まず「姿勢を正して目線の高さを変えてみよう。それだけでもぜんぜんちがう世界が見えるんだ」と在校生に呼びかけました。また、言葉にとっての、音としての重要性、「たったひとことでも、言い方や音の高さでその人の気持ちが伝わる、伝わってしまう」というお話も、舞台俳優ならではの視点でのもので興味深いものでした。最後に
「芝居に限らず、うまくやろうとおもったとたんにつまらないものになってしまう。それがほんとうに好きだったからやっているんだ、ということを忘れないで、自信を持ってやっていこうよ」と語りかけました。
竹内さんのお話は、ひとの生と死にかかわる重いテーマでした。医療の現場で余命短い小児患者に接してこられた経験から出てくる言葉は聞くものの胸にも沁みるものでした。神戸児童殺傷事件、大規模災害などを契機に、小学校での人形劇の上演という方法で命の大切さを教える取り組みをされたそうです。幼い我が子をうしなった親がその後の自分の人生の無意味さを訴え、自責の念に苛まれるのを救うこと、幼いきょうだいを亡くした子たちの心のケアなどが今研究が現在のテーマということです。
そして生きるという事についてもう一度考えてみようと問いかけます。
「悲しいことがあっても人はそれを乗り越えて生きてゆく。だれでもそれぞれに価値があり、すてきなものを持っている。そして必ずだれかに影響を与えている。だから自信をもって、生きていきましょう。」
応援歌 覇権の剣
数年来の恒例となった応援団のリードによる、30年前の応援練習の再現。今年は長い間封印されていたと言われる「つぶせ!」が復活。春の大会での対戦校を「テッテーテキニ、ツブセ、ツブセ、ブッツブセ」で怪気炎をあげました。34回の皆さんが壇上で歌う覇権の剣とともに迎えたフィナーレ。来年の35回卒のみなさんにたすきがわたされ、記念式典は修了しました。おとなりのあがたの森、薄川べりはすこし遅れ気味だった桜がちょうど満開となっていました。